1.MMAルール
2.グラップリングルール(ページ下部)
TOPTIER FIGHTING CHAMPIONSHIP アマチュアMMA公式ルール(2025年版)
第1条 目的
TOPTIERは、安全性、公平性、実戦性を重視したアマチュア総合格闘技大会を主催するにあたり、試合の安全な運営と適切な競技環境を確保し、選手の健全な成長と競技文化の発展に貢献することを目的とする。
第2条 競技場、試合形式
- 競技場:直径7.0mの金網八角形ケージ(オクタゴン)を使用する。
- 試合形式:1ラウンド3分 × 2ラウンド制(インターバル 1分)
※タイトル戦・特別試合は3R制を適用する場合がある - 試合直前計量(ケージサイド計量):
リングコール後、ケージ入場直前に体重を計量する。これにより、過度な水抜きやリカバリーを制限し、公平で健全的な試合を実現する。
第3条 階級
階級名 | 上限 | kg換算 |
アトム級 | 105 lb | 47.6 kg 以下 |
スーパーアトム級 | 110 lb | 49.9 kg 以下 |
ストロー級 | 115 lb | 52.2 kg 以下 |
スーパーストロー級 | 120 lb | 54.4 kg 以下 |
フライ級 | 125 lb | 56.7 kg 以下 |
スーパーフライ級 | 130 lb | 59.0 kg 以下 |
バンタム級 | 135 lb | 61.2 kg 以下 |
スーパーバンタム級 | 140 lb | 63.5kg 以下 |
フェザー級 | 145 lb | 65.8 kg 以下 |
スーパーフェザー級 | 150 lb | 68.0kg 以下 |
ライト級 | 155 lb | 70.3 kg 以下 |
スーパーライト級 | 165 lb | 74.8 kg 以下 |
ウェルター級 | 170 lb | 77.1 kg 以下 |
スーパーウェルター級 | 175 lb | 79.4 kg 以下 |
ミドル級 | 185 lb | 83.9 kg 以下 |
スーパーミドル級 | 195 lb | 88.5 kg 以下 |
ライトヘビー級 | 205 lb | 93.0 kg 以下 |
クルーザー級 | 225 lb | 102.1 kg 以下 |
ヘビー級 | 265 lb | 120.2 kg 以下 |
スーパーヘビー級 | 制限なし | 120.2 kg 超 |
第4条 ルール区分
Sクラス(中級者以上)
- 装備:防具なし。ファイトパンツ、マウスピース、ファウルカップを着用すること。
- 打撃:頭突き、胳打ちを禁止する。頭部を含む相手選手へのパンチ、蹴り、膝は有効。
- パウンド:グラウンド状態における顔面打撃を許可する。ただし、グラウンド状態でのサッカーボールキック、膝蹴りは禁止する。
- 禁止技:頭突き、噛みつき、髪や衣装を掴む行為。
グラウンド状態の相手に対して、顔面への蹴り(蹴り上げ含む)、踏みつけ、ひざ蹴りを一切禁止とする。相手を頭から落とす投げ技(スパイク)、相手を地面に叩きつける技(スラム)は禁止とする。 - 頭突き、金的などの反則による負傷時は最大5分間の休憩が認められる。
ビギナークラス(初心者向け)
- 装備:ヘッドギア、すねパッド、ニーパッドを持参。グローブ以外すべて自己持参とし、使用すること。
- グローブは主催者が用意する。クッション部が厚めのMMAグローブを使用する。
- 打撃:肘・膝以外の顔面打撃を許可する。
- パウンド:顔面へのパウンドは禁止。ボディへの打撃は許可する。
- 禁止技:Sクラスに加えて、ヒールフック、脊椎、頚椎を極める関節技(ツイスター、ネッククランクなど)を禁止する。
- 見込み一本あり(タップがなくてもレフリーが危険と判断した場合はストップされる)
第5条 スタンド/グラウンドの定義
- スタンド状態:両足または手(手首より先)がマットに接地し、肘、ひざ、尻部、頭部などが地面についていない状態。
- グラウンド状態:手足以外の部位(前腕、肘、ひざ、尻部、胳、頭部など)が地面に接地している
第6条 体重超過の厳格な対応
オーバー幅 | 試合実施 | ペナルティ内容 |
~300g | 実施可 | 第1Rにイエローカード 1枚(減点1) |
301〜1000g | 実施可 | 各ラウンドに1枚ずつイエローカード |
1001g以上 | 原則中止 | 対戦相手と主催者の同意がある場合に限り実施可 |
第7条 勝敗の決定方法
以下のいずれかにより勝敗を決定する。
- 一本勝ち(サブミッション):
- タップアウト、バーバルサブミッション、もしくはレフェリーストップにより明確に意思表示がされた場合。
- KO/TKO(ノックアウト/テクニカルノックアウト):
- 打撃・投げ・転倒等により、相手選手が継続不可能と判断された場合。
- レフェリーが安全上の理由から競技続行不可能と判断した場合。
- 判定:
- 3名のジャッジによる採点に基づき勝敗を決定する。
- 減点(体重超過・反則等)がある場合はその影響を反映する。
- 判定基準は、下記の通りである。(評価が高い順)
A判定.ダメージ(ダウン・ニアフィニッシュ)
B判定.フィニッシュへの積極性(クリーンヒット、キャッチ)
C判定.ペース支配(テイクダウン、コントロール、ポジションキープ、打撃数など) - 採点は各ラウンドごとに行い、両選手の持ち点はそれぞれ10点からスタートする。減点方式によりポイントが差し引かれ、以下の基準で評価される。
10対10:両選手の攻防がほぼ同等で、互角と判断された場合。
10対9:一方にやや優位が見られ、有効な攻撃が認められた場合。
10対8:明確に優位が確認され、効果的な攻撃があった場合。
10対7:圧倒的な差があり、KOやTKO寸前の状況が認められた場合。
- ドクターストップ:
- 負傷等により大会ドクターが競技不可能と判断した場合。
- 失格/棄権:
- 重大な反則行為、試合放棄、無断欠場等により主催者またはレフェリーが失格と判断した場合。
- セコンドによる棄権表明(バトンをリングに投入した場合)
第8条 セコンド規定
- 各選手につき、最大3名までセコンドに就くことができる。セコンドパスも1選手につき3名とする。
- セコンドは冷静な行動とスポーツマンシップを持って応援・指導に当たること。
- 以下の行為を禁止する:
- ケージへの物理的接触・乱入
- レフェリー・相手選手への暴言・妨害行為
- 禁止された助言・違法な道具の使用
- 違反行為が認められた場合、警告、失格処分、以後の大会出場停止等の措置を取ることがある。
第9条 出場資格および提出書類
- 16歳〜49歳までの健康な者
- 主催者が承認した選手のみ出場を認める。
- 以下の書類を提出すること:
- 出場誓約書・同意書(必須)
- 健康診断書(任意/推奨)
- 未成年の場合、保護者の署名付き同意書(必須)
- 主催者が提出物に不備・虚偽があると判断した場合、出場を取り消すことがある。
第10条 費用・報酬・ボーナスに関する規定
- 参加費・フィニッシュボーナス・MVP:大会ごとに規定を定める。
- ファイトマネー:一切支給しない
- その他の金銭的報酬、交通費、宿泊費等は原則発生しない。
第11条 附則および裁定権
- 試合進行中の安全確保のため、レフェリーおよび大会ドクターは 試合の中断・終了を判断する裁量権を有する。
- 本規定に明記されていない事項に関しては、 主催者が最終的な裁定権を有する。
必要に応じて、本規定は大会ごとに一部修正・補足されることがある
TOPTIER グラップリングルール
– 打撃無しMMA No strike MMA-
1. 試合形式
- 形式:ノーギ・グラップリング(打撃禁止)
- 試合時間:5分1ラウンド制
- 勝敗:
- サブミッションによる一本勝ち、スラムによるKO(タップ、失神、レフェリーストップ)
- 判定(TOPTIER MMAルールの基準に準ずる)
- ドロー(優劣をつけられない場合は引き分け)
2. 判定基準(MMA準拠)
ジャッジは10点満点方式(通常10-9)。
優先順位は以下:
- ダメージ(サブミッションによる危険度・実質的なダメージ)
- フィニッシュへの積極性(一本を狙う姿勢・アテンプトの数と質)
- ペース支配(コントロール)(ポジション優位・テイクダウン・ケージワーク)
3. 禁止技
- 打撃一切禁止
- スパイク禁止(頭部から突き刺す形)
- 小関節技(指・足指)禁止
- 喉を直接潰すチョーク(ラリアット式など危険行為)
- 目突き
- 耳や口に指を入れる、噛みつき、髪を掴む
- ケージを意図的に掴んでの防御・逃避
- 服を掴む行為
- 性器を掴む、押す、捻る、膝を入れる等の攻撃行為
4. 有効技
- ヒールフック(内掛け・外掛け)
- 頚椎や脊髄を決める技(ネッククランク、ツイスターなど)
- スラム
5. 試合進行
- ケージ内、スタンドから開始
- 膠着時はレフェリーがブレイクし中央から再開
6.コスチューム・装備品
- ノーギのみ(道着・柔術着は不可)
- 上半身:男子は裸またはラッシュガード
- 下半身:MMAショーツ、スパッツ、またはその組み合わせ
- 靴:使用不可(裸足)
- マウスピース着用必須
- 膝サポーター・足首サポーターは柔らかいもののみ可(金属・ハードタイプは禁止)
- テーピングは認められる
- ポケット・金具・ジッパー付きのショーツは禁止
6.階級
- TOPTIER MMAルールに準拠にする
- ケージサイド試合直前計量(当日計量)
- コスチュームの事前計量もTOPTIERMMAルールと同様